ラズパイ2試食レポ[3]: ネットワークの設定 [Raspberry Pi]
◆無線LANをつなぐ
有線LANをつないだ状態でOSをインストールするところまで来ました。ログイン後、Xを起動し、ブラウザでgoogleなどへアクセスできます。
この状態で無線LANを設定します。使用した無線LANアダプタは以下です。
・小型USB Wireless LAN Adapter、802.11b/g/n ReUdo ¥ 702
これは、Realtek RTL8188CUS チップセットを使用したもので、ラズパイでの使用実績が報告されていたのと、よく見かけるバッファローさんのアダプタは消費電力が大きいとのことだったので、こちらを選択しました。
- 有線LANをつないだ状態で、無線LANアダプタをUSBへ挿します。
- Xの左上メニューのPreferenceからWifi Setupを選択。
- Scanボタンを押してアクセスポイントを一覧させ、使用するアクセスポイントをダブルクリック。
- PSK欄に入力してAddボタンを押す。
- Current Statusタブに戻って、Connectボタンを押す。
- 有線LANを引っこ抜いて、ターミナルからifconfigすると、wlan0というインタフェースにIPアドレスが割り振られていることがわかります。ブラウザでアクセスできるようになるのは数分後でした(理由不明)。
以上です。たぶんこれが一番簡単なやり方です。/etc/network/interfacesなどの設定ファイルを直接書き換える方法や、固定IPにする方法など、より複雑な方法は、別途詳しく解説してあるサイトをご参照ください。
◆SSH
まずは基本のSSHを設定します。
raspi-configを起動(sudoしてね)します。「8. Advanced Option」から「SSH」を選んで有効化し、再起動。これだけ。
私の場合、WindowsマシンにCygwinが入れてあるので、「ssh pi@192.168.1.6」でログインできました。
Androidデバイスからは、ConnectBot、JuiceSSHといったアプリでログインできます。
◆ホスト名によるアクセス
SSHする際にIPアドレスを指定するのは面倒ですし、DHCP環境ではIPアドレスを調べる必要もあります。そこでホスト名でアクセスできるようにするには、Zeroconfという仕組みを使うそうです。その実装であるavahi-daemonをインストールします。
pi@raspberrypi ~ $ sudo apt-get update
pi@raspberrypi ~ $ sudo apt-get install avahi-daemon
これだけで次回電源投入時にもちゃんと動作するようです。
Windows側にも手当てが必要で、 Zeroconfの実装であるBonjour Print Service for Windowsをインストールします。
インストール時にはraspberrypiというホスト名になっています。これで、「ssh pi@raspberrypi.local」のように指定できるようになりました。
◆VNC
Xの画面を共有するVNCを導入します。ラズパイ上でtightvncserverというVNC Serverを動かし、WindowsマシンやAndroidデバイスでVNC Viewerを動かします。
pi@raspberrypi ~ $ sudo apt-get update
pi@raspberrypi ~ $ sudo apt-get install tightvncserver
pi@raspberrypi ~ $ vncserver :1 -geometry 1024x768 -depth 24
3行目のコマンドで起動しています。初回起動時にパスワードが設定されます。
ラズパイ起動時に自動的にVNC Serverを起動するには、init.dに登録してやる必要があります。
以下のスクリプトを /etc/init.d に vncboot という名前で作成します。
#! /bin/sh
# /etc/init.d/vncboot
USER=pi
HOME=/home/pi
export USER HOME
case "$1" in
start)
echo "Starting VNC Server"
su $USER -c '/usr/bin/vncserver :1 -geometry 1440x900 -depth 24'
;;
stop)
echo "Stopping VNC Server"
su $USER -c '/usr/bin/vncserver -kill :1'
;;
*)
echo "Usage: /etc/init.d/vncboot {start|stop}"
exit 1
;;
esac
exit 0
その後、以下のように設定します。
pi@raspberrypi ~ $ sudo chmod 755 /etc/init.d/vnvboot
pi@raspberrypi ~ $ sudo update-rc.d vncboot defaults
再起動後、「ps -ef | grep tightvnc | grep -v grep」で起動が確認できます。また「netstat -nlt」で5901ポートをLISTENしているのがわかります。
Windowsでは、RealVNC Viewerを使います。起動するとホスト名を聞かれるので、「raspberrypi.local::5901」のようにポート番号をつけて設定します。上で設定したパスワードを設定すれば接続できます。
AndroidでもVNC Viewerがあり、同様に簡単に接続できるようになります。
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