ラズパイ2試食レポ[10]: メディアサーバにチャレンジ [Raspberry Pi]
ラズパイ関連のサイトを拝見していると、メディアサーバにする例がたくさん載っています。kodi(旧名xbmc)というアプリケーションがあり、キオスク的にこれを使用できるようにしてあるインストールパッケージも用意されているようです。
でも、メディアサーバって何?って感じでした。もともとNASやサーバに写真、動画、音楽などの情報ファイルを集中管理している人は、それらをリビングのテレビでブラウジングして視聴可能になるので、相当利便性が上がると思います。私はそんな事をしていないので、まあ、何ができるかやってみよう、という感じです。
◆HDMIの解像度設定
リビングのテレビでの表示が不調(たまに映らなかったり、ちらついて安定しなかったり)なので、ちゃんと設定することにしました。テレビのマニュアルを調べたところ、HDMI入力で対応可能な解像度の選択肢が載っていました。ラズパイが設定可能な解像度はこちらのページの中程。両方を見比べてワイド画面にピッタリなWXGAの1360×768を選択しました。
ラズパイの設定は/boot/config.txtで。hdmi_group=2、hdmi_mode=39、としました。
結果、ばっちり安定して映るようになりました。
◆kodiのインストール
基本はbe-damaさんのサイトを参考にしました。ここでは補足情報だけ追記します。
ラズパイをHDMIケーブルでテレビに繋ぎ、キーボードとマウスをUSBに繋ぎました。kodiをインストールして自動起動設定をして再起動すると、kodiが起動しました。でもキーボードもマウスも効かなくて操作できません。kodiはkodiというユーザで起動されているのですが、kodiユーザがinputグループに属していないためにこうなるそうです。なので、以下で解決。
pi@raspberrypi ~ $ sudo usermod -a -G input kodi
◆kodiの操作
せっかくテレビにkodiの画面が出ているのに、操作がキーボード&マウスでは不便です。なんとテレビのリモコンでkodiの操作が可能です。初めて知ったのですが、HDMIというのは単に映像と音声を送るだけでなく、テレビのリモコンの操作情報をソース側へ渡すこともしてくれるそうで、kodiも対応しています。kodiのメニューの、
システム > 設定 > システム > 入力デバイス > 周辺機器
で有効化します。
ただし、操作できる機能はテレビにより異なるようで、うちのSHARP製では、方向キー、戻るキーくらいしか効きませんでした。これでも最低限の操作は可能です。
他の選択肢として、Androidアプリのリモコンがあります。いくつか試した中ではYasteが完璧です。スマホやタブレットから完璧に操作できます。テレビリモコンと違ってLAN越しですが遅延は全く気になりません。テレビリモコンでは機能しなかったホームボタンやコンテキストメニュー表示なども機能します。さらに検索などの文字入力が、kodiのソフトキーボードでは英語のみなのですが、リモコンから日本語を送信できます。
◆YouTubeが見られる
kodiには非常に多数のアドオンが用意されています。kodiにレポジトリを登録し、インターネットからダウンロードしてインストールします。その中に、YouTubeを視聴できるアドオンがあったので試してみました。いちいちPCを起動しなくてもテレビでYouTubeが見られれば便利そうです。
ビデオのアドオンからYouTubeを選択してインストールするだけ利用可能になりました。サムネイル表示はかなりもっさりしています。また、前述のとおり検索に日本語を使うにはアプリリモコンを使うしかないです。ただ、一度検索した語句はメニューに登録されるので次回は入力不要です。
◆kodiから普通のアプリケーションを起動できないか
kodiの裏ではLinuxが走っているわけですから、Webブラウザを起動してリモコン操作できれば、テレビでgoogle検索できて便利です。ですが、Xは起動していないし、リモコンでマウスポインタが動かせるか、などそもそもできるかどうかわかりません。
調べると、汎用ラウンチャとして Advanced Launcher なるアドオンがあります。いろいろ試していますが、未だアプリケーションの起動に成功していません。あらかじめXを起動しておいて、Xauth許可やディスプレイ設定などして…など試行錯誤中です。
アドオンやkodiの設定は pythonやxmlで記述されているようで、学習すればカスタマイズは比較的容易かもしれません。
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